経済成長を目指す理由②
れいわ新選組から
重度障害者の議員が選出された事に対して
世論で賛否両論が分かれていた時、
私はあるブログの記事を思い出していた。
それは2008年に投稿された
社会派ブロガーChikirinさんの
「豊かになる意味」という記事。
10年も前の記事を思い出すのだから
よほど印象深かったんだと思う。
お気に入りの記事なのでシェア。
豊かになる意味
先進国になると必ずでてくるのが「これ以上、豊かになる必要があるのか?」といった議論です。
真夜中でも煌々と電気がついた街で、24時間多くのサービスが受けられるし、猛暑の中、クーラーで冷やした部屋でサマーセーターを着用し、冬にはシャツ一枚で歩けるくらい家全体を暖める。
「こんな生活をする必要が本当にあるのか?」とは、誰もが一度はもつ疑問でしょう。
政府は毎年、当然のように「何%の経済成長を目指す」と目標を掲げます。しかしいったい私たちは、何のために経済成長を目指すのでしょう?
私も以前はこの質問に明確に答えられなかったのですが、20代の終わりにアメリカに留学した時、その学生街でみた光景からこの問いへの自分なりの回答を手に入れました。
ちきりんが留学した大学のある街は、当時のアメリカにおいてさえ注目されているほど、極めて社会的に実験的な街でした。
ホームレスや障害者、まだ効果のある薬が開発されていなかった時期の HIV ポジティブの人など、
「弱者と呼ばれ社会から疎外されていた人達に、強者と同じ機会を与えるべき」
という思想と理想を、大学はもちろん街全体が実践しようとしていたんです。
バスはすべて自動昇降ステップがついていて、実際に多くの停留所で車いすの人が乗り降りしていました。
授業には聴覚、視覚、四肢様々なところに障害をもつ学生達が出ているのですが、彼らにはボランティアの学生が授業ごとに一対一でつき、ノートをとったり教科書のページをめくる手伝いをします。
そういった人達も学生寮で暮らせるよう、毎週1時間でもボランディアができるような仕組みになっていて、多くの学生が洗濯などの日常の手伝いや、外出の手伝いをします。
外出は、買い物や授業にいくなどの不可欠なものだけではなく、フットボールを見に行くとか、デートに行くとか、そういう外出も含めてサポートしてもらえます。
様々な条件をもつ人が「普通の生活を望むことの当然さ」を、街全体が受け入れていたのです。
その結果、全米から、そして世界から障害のある学生がこの街に集まっていました。
ここなら彼らも親元を離れ、大学生として一人暮らしや寮生活をすることが可能になるからです。
続きはChikirinさんのブログへ
https://chikirin.hatenablog.com/entry/20080223