公明党と創価学会と
いつから、宗教と政治の話はタブーと言われるようになったのか。
無宗教と言われる日本において、
異様な存在界を現し続けてきた宗教が創価学会なのではないだろうか。
その理由は多数あるけれど、大きな理由の一つとして公明党の存在と
その公明党を支持する選挙活動が挙げられるのは、
日本に住んでいる20才以上の大人で知らない人はいないと思う。
宗教と政治の話がタブーというのであれば、
公明党と創価学会の話はずっと最大のタブーであり続けてきたのだが、
最近はそのタブー感がかなり薄れてきている気がする。
それは学会員が2世、3世になってきて、ひと昔前と思想が変わってきている事と
長年政権与党にいる公明党を問題視しない訳にいかなくなっているという、
2つの側面があるのだと思う。
私の選挙への思いと、公明党への思いは強く結びついている。
それはかれこれ20年以上前のこと。
20才をすぎて初めて選挙権を得られたことは、
私にとってちょっと嬉しい出来事だった。
お酒もタバコも中学生から嗜んでしまっていたし(苦笑)
いろいろあって成人式にも出席しなかった私にとって、
20才にならないと絶対に経験できない選挙は、大人の象徴だったのかもしれない。
親元に暮らしながら大学に通っていた時期だったので、
両親や姉に、どの政党に入れるのか?を聞いたり
自分なりニュースや新聞を見て、支持する政治家や政党を考えていた。
そんな時にかかってきた1本の電話。
中学時代の友達からだった。
地元を離れていたので、久しぶりの連絡。
「今度同窓会をするから」という嬉しい話。
地元のみんなの近況を聞きながら話に花が咲いた後、
唐突に話が切り替わった。
「今度の選挙なんだけど、◯◯の選挙区には△△さんという方が公明党から出馬しているから、この人に投票してくれないかな。」
今なら、よく理解している彼らのこの活動だが、
その時は人生初めて経験する選挙。
そんな電話がかかってきたのも生まれて初めてだったので、
同窓会の連絡の電話でそんなお願いをされて、心底驚いたのを覚えている。
これらのことは、ちょっとしたショッキングな出来事として、
40才過ぎた私の脳裏に、今でも鮮明こびりついている。
彼女が創価学会員である事は、創価高校に進学した事でわかっていた。
地元の仲の良い友達には天理教の子もいたし、
私自身もカトリックの家だったので、宗教に対する偏見はなかった。
友達の家族が、自分とは違う宗教に属している事、
またはなんの宗教にも属していないという事は、
(そういう人がほとんどなのだけれども)
ただ単に、
我が家は、夏休みは毎回北海道のおじいちゃんの家に行くけど
Nちゃんの家は、いつも沖縄のおばあちゃんの家に帰るし、
Y君は、どこもいかずずっと東京の家にいるよね。
という違いとなんら変わらなかった。
そう、何ら変わらないと思っていたのに、
決定的な思想の違いを思い知らされたのが
この創価学会員が行う選挙活動なのである。
大学で法律を学んでいて、政教分離の原則が絶対だと思っていた私には
彼女からの電話はちょっと信じられない内容の話に聞こえた。
創価学会員だから、という理由だけで(そうではないと彼女達はいうのだけど)
公明党を支持する、という事も当時の私には理解できない話であったのだけど、
さらに私がショックを受け、愕然とした出来事が、
人生初めて投票した選挙の後に起こった。
長くなったのでつづく。。。