一票の格差と特定枠②
「一票の格差」とは何か。
選挙では、全国から各政党に投票ができる比例区のほかに、
都道府県単位で立候補している候補者に投票する「選挙区」がある。
都道府県によって、1人の議員しか当選できない1人区から、
東京のように6人が選出される6人区まで、定数に幅があるが、
都道府県単位で選挙を行うと、人口の関係で、
どうしても候補者が当選するのに必要な票の数に差が出てしまう。
人口が少ない選挙区(都道府県)は、
人口が多い選挙区(都道府県)に比べて、
少ない票で議員が選ばれることになってしまうのだ。
例えば、100万票で1人当選できる地域と、
20万票で1人が当選できる地域があった場合は、
その1票の格差は5倍になります。
つまり選挙区によって1票の価値に差がついてしまっているのである。
今までも、
人口の少ない件の定数(当選議員の数)を減らし
人口の多い地域の定数(当選議員の数)を増やすことで
なんとか、この一票の格差の調整を試みてきたが、
そう簡単にはその差をうめる事ができず、
ついに各県から3年に1度の参議院選挙のたびに、
最低1人の国会議員(6年間で2人)を当選させることが限界を迎え、
2015年に「合区」という制度が導入されることになった。
「合区」とは人口の少ない2つの県を
合わせて一つの選挙区とするもので、