一票の格差と特定枠
今回の参院議員選挙で、
れいわ新鮮組が注目を浴びた一番の理由は、
重度障害者の候補者である
船後靖彦さんと木村英子さんを
特定枠を使って比例の1位と2位にして出馬させ、
結果、この2人による2議席を獲得した事であろう。
史上初の重度障害者を国会議員として送り混んだ事で、
国会をバリアフリーにする為の工事が行われたり
就労すると、「重度訪問介護」サービスを利用できなくなるという
障害者福祉制度の問題が浮き彫りになったりと、
今まで起き得なかった、変化が目に見える形で行われた。
この2人を特定枠にした事で
山本太郎自身は比例の3位での出馬。
東京選挙区を野原氏に譲り、
さらに比例 でも自身を3位に置く事で
背水の陣をとっての戦いに挑んだ山本太郎。
この戦略に、山本太郎が、本気で政治を変えようとしている
心意気を感じて、多くの人が共感し、支持したのだと思う。
ほとんどの国会議員は
自身が「議員である」事を一番の優先順位にし
保身に走る人ばかり。
なのに、山本太郎は、「自分一人が議員になっても仕方がない」と訴え、
本気で自分以外の候補者を国会に送り込む事で
政党を確率し、政権を取ろうとしているのである。
誰もが「うまい!」と思ったこの戦略の背景にある
特定枠とは、いったいどんな制度であり、
なんの為に始まったのか、少しまとめてみたいと思う。